ポーカー 初心者の為のルール解説
ポーカーは、ブラックジャックと並び、世界中で愛され楽しまれてるトランプテーブルゲームの1つです。
日本でも有名なトランプゲームの一つですよね。
ブラックジャックと同様に、トランプがあればできる身近なゲームです。
3種類に大別されるポーカー
ポーカーと名のつくゲームは想像以上に多くあります。
大きく3つに分類でき、さらにその中でも多くのポーカーが存在しています。
- クローズドポーカー
- スタッドポーカー
- フロップポーカー
クローズドポーカー
クローズドポーカーは、最も一般的かつクラシックなポーカーで、友達同士で遊ぶようなポーカーといえば、この形。
「クローズド」の名のごとく、プレーヤーのカード(手札)は、隠した状態でプレイし、カード交換・再ベット等、全てのプレーヤーのターンが終わった後に、手札をオープンし、勝敗を決めるのがクローズドポーカー。
クローズドポーカーのゲーム
ドローポーカー
ファイブカード・ドロー
デュース・トゥ・セブン
ハイロー・ドロー
ベスト・フラッシュ
バドージ
など
スタッドポーカー
一言で言うなら、カード交換ができないポーカー。
スタッドポーカーは、最初に配られる数枚のみ裏向きとなり、その後、表向きのカードが配られるゲーム。
つまり、プレイヤーは他のプレイヤーの手札の一部を見る事ができ、一部を見ることができないということ。
裏向きで配られる枚数はゲームによりことなります。
表向きのカードが1枚配られるたびにベットタイムがあり、ベット額を追加するか降りるかを選択していきます。
カード交換ができないルールの為、1枚配られるたびにドキドキ感が楽しめるポーカー。
スタッドポーカーのゲーム
- セブンカード・スタッド
- ファイブスタッドポーカー
- カリビアンスタッドポーカー
- ラズ
フロップポーカー
最近、カジノで人気のポーカーでポーカートーナメントで定番のポーカーといえばこれ。
まず、他のポーカーとの大きな違いは、テーブル中央に全プレーヤーが共通で使う表向きのカード(フロップと言う。フロップの各カードをコミュニティカードと言う)が置かれます。
更に、各プレーヤーはディーラーから裏向きでカードを配られますので、手元にある裏向きのカードとテーブル上のコミュニティカードを組み合わせて最強の手を作るのがフロップポーカーです。
フロップポーカーのゲーム
- テキサス・ホールデム
- オマハ・ホールデム
- ウォーターメロン
ポーカーに数多く存在するゲーム
ポーカーと一言で言っても、ドローポーカー、スタッドポーカー、テキサスホールデム、パイガオポーカー・カリビアンスタッドポーカー・レットイットライド、3カードポーカー、チャイニーズポーカー、バドージポーカーなど、様々なゲームが存在します。
ポーカーの役と配当の倍率
ポーカーには決められた役が10個あり、これらの役を作ることを目指すゲームです。
ポーカーの役と強さ
ポーカーでの役の組合せのパターンが下記になります。
下にいくごとに強くなります。
ノーペアが一番弱く、ロイヤルストレートフラッシュが一番強いです。
役名 | カードの組み合わせ |
---|---|
ノーペア | どの組み合わせもない |
ワンペア | 同じ数字のカードが2枚ある |
ツーペア | ワンペアが二組ある |
スリーカード | 同じ数字のカードが3枚ある |
ストレート | 5枚すべてのカードが連続した数字になっている |
フラッシュ | 5枚すべてのカードが同じスート(図柄) 全てハート・全てスペードなど |
フルハウス | ワンペアとスリーカードの組み合わせ |
フォーカード | 同じ数字のカードが4枚ある |
ストレートフラッシュ | 5枚のカードが同じ図柄で連番になっている。 ストレートとフラッシュが同時成立 |
ロイヤルストレートフラッシュ | ストレートフラッシュの中でも、 10/J/Q/K/Aの組み合わせ |
役ごとの配当倍率
カジノにより、役ごとにディーラーに買った時の倍率が異なります。
通常、下記のようになっていますが、カジノごとに若干変動します。
役名 | 通常の倍率 |
---|---|
ノーペア | 1倍 |
ワンペア | 1倍 |
ツーペア | 2倍 |
スリーカード | 3倍 |
ストレート | 4倍 |
フラッシュ | 5倍 |
フルハウス | 7倍 |
フォーカード | 20倍 |
ストレートフラッシュ | 50倍 |
ロイヤルストレートフラッシュ | 100倍 |
上記の倍率はディーラーに買った場合に適用されます。
例えばですが、フラッシュの倍率は5倍ですが、自分のハンドがフラッシュだったとしても、ディーラーのハンドがフルハウスだった場合、負けとなり、5倍のチップはもらえません。
ポーカー各ゲームのルール解説
ポーカーと一言で言っても様々なゲームがあり、ルールもそれぞれ異なりますので、代表的なポーカーのゲームのルールを解説していきたいと思います。
ドローポーカーのルール解説
まずは、最も一般的で日本でポピュラーなポーカーである、クローズドポーカーの1つであるドローポーカーのルールを解説していきます。
ドローポーカーのゲームの流れ
通常ドローポーカーは、ディーラー対1~5人のプレーヤーで行います。
1対1でもできます。ディーラーは左の人から順にトランプを各自5枚ずつ配ります。
テーブルへチップをベットします。
手元のトランプを見て、好きな組み合わせになるよう枚数をチェンジします。
2回目のベットラウンドで勝負となります。
スリーカードポーカーのルール解説
スリーカードポーカーのルール解説です。
スリーカードポーカーは別名トリプルポーカーとも言います。
スリーカードポーカーはプレーヤー最大5人までのディーラーとの勝負となります。
先ず賭け方ですがチップをベッドする場所が、「アンティ」「プレイ」「ペアプラス」の3か所あります。
アンティー:プレイヤーがプレーするために置く場所で先ずここへ置かなければプレーが始まりません。
プレイ:カードが配られた後、ディーラーと勝負すると決めた際に置く場所です。
ペアプラス:ここにベットした場合勝負の結果に関係なくペア以上の役が出ることで、その役に応じた配当金が貰えます。
スリーカードポーカーのゲームの流れ
プレイヤーは先ずゲーム参加のためのチップをアンティかペアプラスのどちらかか両方にベッドします。
参加プレイヤーのベッド完了後、ディーラーは左回りにトランプを3枚ずつ配ります。
最後ディラーの手元に3枚入ります。
手元にきたトランプ3枚をゆっくりと人に見えないよう見ます。
トランプの組合せを見て、勝負できると判断したらプレイの場所へ同額のチップを追加します。
ペアプラスに賭けてる場合、ペアーとなっていれば無条件に配当が貰えます。
ペアプラスに置いたチップは没収されます。
また、自分の組合せが役がなかったり自分の役が弱く勝ち目が無いなど思った場合カードを伏せてデーラーへ返します。
この時点で、勝負を止めることになります。
この場合、アンティに賭けたチップは没収となります。
勝負を降りた場合、ペアプラスへ賭けたチップも没収となります。
プレイヤーの勝負か否かが確定したら、ディーラーは手元のトランプをオープンします。
ディーラーは、手役が無い場合Q以上のカードを持っている場合は勝負することになります。
役も無くJ以下の手札しか無い場合は勝負を降りることになります。
ディーラーと同様にプレイヤー側も手持ちのカードで既定の主役ができていない場合であっても手持ちカードの中にQ以上のカードがあれば勝負できます。
ディーラーとプレイヤーの数字が同じ場合は、高い数字にて勝敗が決まります。
例えば、ディーラー 3・10・K、プレイヤー K・Q・5の場合だと、Kが同点の為、次に強い10とQの比較となりプレイヤーの勝ちとなります。
プレイヤーが勝負した際の倍率は、ディーラーが勝負を降りた場合は、勝負を選択したプレイヤーへアンティに賭けた1倍の配当が払われます。
そして、プレイに賭けたチップに対してはそのままプレイヤーに戻されます。
例えば、アンティとプレイに10ドルベットした場合、アンティに対する配当10ドル+アンティにベットとして出した10ドル+プレイにベットした10ドルの合計30ドルが獲得チップとなります。
ディラーが勝負する場合は、プレイヤーが勝った場合、アンティとプレイの両方へ1倍のチップが支払われます。
例えば、アンティとプレイにそれぞれ10ドルずつ賭けてた場合はアンテ20ドル、プレイ20ドル合計40ドルが獲得金額となります。
更に、アンティにベッドしてた場合、獲得額とは別に「ストレートフラッシュ」「スリーカード」「ストレート」のいずれかであればアンティボーナスとして勝ち負けに関係なくアンティにベットした金額に対してストレートフラッシュ5倍、スリーカード4倍、ストレート1倍となります。
ストレートフラッシュがでればラッキーです。5倍は大きいです。中々でません。30回中1,2度出ればラッキーです。
同様にペアープラスにチップを賭けてペアー以上の役を揃えた場合、勝ち負け関係なくストレートフラッシュ40倍、スリーカード30倍、ストレート6倍、フラッシュ4倍、ペア1倍と高額倍率となります。ストレートフラッシュ40倍は、これまた中々でません。
スリーカードポーカーの強弱となるカードはAが一番強いカードとなります。
スリーカードポーカーの勝ち方
もし稼ごうと思う場合は、アンティとペアプラスの両方へ同時に賭けることが必勝ポイントです。
けちったり、節約と思うことは止めましょう。
高い倍率のカードがくるまで我慢して根気強く粘ることでしょう。
もしくは、高額ベットし、短時間で勝負に挑むかです。当たれば大きなチャレンジとなります。
私は、ポーカーこそギャンブルだと思います。バカラやブラックジャックと違い先を読みにくいことがマイナスです。
アメリカへ行くとポーカーをする方が多いですが、大金を稼いでる人はほんの一握りです。
ポーカーは、倍率は低くてもコツコツ確率高いゲームで稼ぐことが重要だと思います。
昔は、カジノで負けることがステイタスでしたが近年は、お客さんの方が勝つことも珍しくありません。
私が一度目の当たりにしびっくりしたことは、マカオのカジノでバカラをしてると良い罫線となり、そのタイミングで15名ほどのプレイヤーが同じ方へ一斉に賭け始めました。
ディーラーのチップはゲームの進行と共にどんどん減ります。
30分が経過し、ディーラーのチップが全て無くなりました。カジノ側は大慌てで補充しました。
ディーラーのチップは2000万円ほどありましたので、みんなが100万円以上勝っていたことになります。
どうすれば勝てるか?いつも考えてしまいますね。しまいには夢の中までトランプがでてきます。
テキサスホールデムのルール解説
アメリカで人気のテキサス・ホールデムポーカーは他のポーカーと違いプレイヤー同士での戦いとなり2人から10人で勝負します。役は通常のポーカーと同じです。
PokerStarsや各種ポーカートーナメントでも採用されているのが、このテキサスホールデム。
テキサスホールデムのゲームの流れ
各プレイヤーに裏向きに配られた2枚のカードと、表向きにテーブルに配られる全員に共通なカード(コミュニティカード)5枚の計7枚のカードから、5枚の組合せで役の強さを競います。
プレイヤー同士で賭け金を吊り上げていき最後に一番強い役を持っていれば勝ちです。
勝ったプレイヤーが賭け金を総取りします。強い役を持ってないプレイヤーでも相手の表情や
視線など見て、強くないか否かを判断し、途中棄権したり、させたりと心理分析も必要です。
また、賭け金が上がっていくため余力なお金がないと、途中棄権するハメになります。
カジノ側と対戦するか、一般客同士で対決するか?心が揺らぐポーカーですね。
スタッドポーカーのルール解説
スタッドポーカーは、セブンカードスタッドポーカーと呼ばれるのが一般的です。
セブンカードスタッドポーカーのルールは各プレイヤーに七枚のカードが配られ、その中から五枚のカードを用いて役を作り、勝者を決めるというものです。
スタッドポーカーのゲームの流れ
まず、各プレイヤーに3枚のカード(サードストリート)が配られます。
そのうち、2枚は伏せた状態で、3枚目はオープンした状態で配られます。
カードランクの高いプレイヤーから
この際、最もカードのランクが高いプレイヤーからアクションを開始します。
ここではエースが一番強く、2が一番弱いです。
同じ強さのカードを持つプレイヤーが複数いる場合は、マークのアルファベット順で優劣が決まります。
スートの強さランク:クラブ→ダイヤ→ハート→スペード
全員のアクションが終わると四枚目のオープンカード(フォースストリート)が配られます。
この後はサードストリート同様、カードのランクが高いプレイヤーからアクションが始まります。
(ここではエースのワンペアが最もランクが高い)。
この流れでフィフスストリート、シックスストリート、セブンストリートまで続けます。
この七枚目のカードは伏せられた状態で配られます。
つまり、セブンストリートまで行けば、最終的に伏せられたカードが最初の二枚と最後の一枚、オープンしているカードが間の4枚という状態が残ります。
そして最後のベッティングアクションが終わると、ショーダウンとなります。
このように、このゲームではアクションを起こすタイミングがかなり多く設けられています。
よってセブンカードスタッドではベット額が固定単位で決められています。
アグレッシブなベットが重なることで、破産が頻発することに対する配慮だと思われます。
また、このような設定にしなければ、ギャンブル性がかなり高いゲームになってしまうことも一因かと思われます。
ちなみにこのゲームは、ポーカーの中で極めるのが最も難しいゲームと言われています。
スタッドポーカーの戦略
基本的にスタッドポーカーにおける戦略とは単純です。
洞察力、これに尽きます。
このゲームでは隠れているカードが3つもあり、ホールデムよりもさらに手札を読むことが難しくなっています。
ホールデムではオープンしているカード:伏せられているカードの割合は5:2ですが、スタッドポーカーでは4:3となっています。
これは中々ハンドを読むことが難しく、仮にバラバラに見えるスートが並んでいても、その中に一組でもスーテッド(同じマーク)が紛れ込んでいれば、それだけでフラッシュの可能性があるのです。
スリーカード、ツーペアの可能性もあります。
このように、手が読みにくく、短絡的にオープンしているカードを指標にプレイすると痛い目に合います。
では、勝つために見るべきポイントは何処になるのかと言うと、それは、相手のベッティングアクションということになります。
相手のアクションの強弱を読んで、ハンドがどれくらい完成しているかを見極めるしかありません。
しかし、スタッドは言ってしまえばかなりシンプルなゲームですので、このくらいのことはある程度プレイしていれば簡単に分かってきます。
ですので、弱そうなハンドなのに強く打つ、強そうなハンドなのに弱く打つなどブラフ、セミブラフが横行します。
あるいはサードストリートでエースが来たからという理由だけでアグレッシブにプレイし、深いストリートまで付いてくる運頼みのプレイヤーも多々現れます。
こういう場合は一回のハンドだけではなく、長いスパンで相手の情報を集める必要が出てきます。
相手がどの程度のハンドランクで勝負しているのか、エースが来たらとりあえずレイズしているのか、そうではないのか、スロープレイをするのか、しないのかなど、対象を絞って丁寧にデータを収集しましょう。
フィッシュには餌を与えておいて、ブクブクと太ったところで釣り上げるというイメージで、自分のハンドが弱い時は、ムキになって張り合わず、静かに情報を集めるのが上手いやり方です。
しかしゲームの性質上、ある程度カードをドローしないとハンドの全体像が見えてきません。ですので、ストレートドロー、フラッシュドロー、ハイカードが複数枚という状態だと、何も手がなくてもコールし続けることが正しいアクションになることは頻繁にあります。
ですのである程度プレイはする。しかし駄目だと思ったら惰性でドローせず、すぐに降りるという判断が重要になります。
降りられること、というのはポーカーに絶対に必要はスキルです。
また、テーブルの流れを読むことも大切です。
ルースなプレイヤーが多い場合、ほとんどのプレイヤーがコールするということも十分起こり得ますが、こういう場合はタイトにプレイすることが功を奏するものです。
なぜなら彼らはあまり強くなくても勝てるのではないか、とにかく勝負したい、ショウダウンしたい、という初心者のプレイヤーによくある興奮状態でプレイしているからです。
こういう手合いには確実に勝てるハンドで勝負して、あくまで安全にチップを稼いでいくのが賢いやり方でしょう。
逆に、タイトなテーブルではアグレッシブにプレイするという方法が適当です。タイト過ぎるプレイヤーはハンドが読みやすいので、引き際を間違えなければこの方法は有効でしょう。
スタッドポーカーの戦略まとめ
相手のベッティングアクションに目を配る。
長いスパンで情報を収集する。
テーブルの流れを読む。
以上が、スタッドポーカーで勝つために意識するべきポイントになります。
オマハポーカーのルール解説
オマハポーカーは、2~10人で行われるテーブルゲームで、基本的な役やアクション、オープンされるカードの数などは、テキサスホールデムと違いはありません。ですが、大きな違いが一つあります。手札に配られるカードの枚数です。
テキサスホールデムでは通常2枚のカードが配られ、場の5枚のカードと組み合わせて役を作ります。
ですが、オマハポーカーの場合は手札に4枚のカードが配られます。
これが大まかに言うとオマハとホールデムの違いであり、この違いがゲームの戦略を大きく変えることになります。
オマハポーカーをプレイする上での最低限の考え方
手札に配られるカードの違いで何が変わるのか。
簡潔に言えば、役が出来る確率が変わります。
ホールデムではワンペアですら成立する確率は高くはなく、参加したプレイヤーの全員がブタ(役無し)のままショウダウン、ハイカード勝負になり、そのまま雌雄が決するという光景も度々目にします。
つまり、良いカードを待っていてはホールデムでは中々勝てないということです。
それ故、場合によっては役が出来ていなくてもアグレッシブにプレイして、相手を降ろさせるというブラフプレイも、ホールデムで勝つ上では必要になります。
ですが、オマハの場合は一概にそうとは言えません。
なぜなら、オマハの場合は比較的簡単に役が完成するからです。
単純に手札が多いので当然と言えば当然ですが、意外にこの部分で誤認識をしてしまった結果、大損をしてしまうプレイヤーがよくいます。
特に、ホールデムでそれなりに経験を積んだプレイヤーが新たな刺激を求めてオマハに訪れた時に、このような悲劇にあうケースがよく見られます。
その理由は、オマハにおいては、ツーペアくらいは持っていて当たり前、勝負するならストレート、フラッシュ(ストレートドロー・フラッシュドロー)以上が望ましい、という基本的な考え方を知らないまま、このゲームに足を踏み入れるからです。
ホールデムに慣れたプレイヤーがオマハで敗北してしまう原因は、ホールデムの役のレベルをそのままこのゲームに持ち込んでしまうところにあります。
オマハでは、勝負するならば出来ればナッツ(場のカードで出来る最大の役)が望ましいという原則も存在するくらいです。
そのくらい、オマハにおいてはタイトにプレイすることが望ましく、ブラフはほとんど役に立ちません。
オマハポーカーでよくある失敗
このゲームで最も目にする手痛い敗北は、ローカードフラッシュとハイカードフラッシュの勝負でしょう。
想像してみてください。
自分の手札にスーテッド(同じ柄)のカードが2枚あり、リバー(場に開かれる5枚目のカード)で、自分の手札のクイーンを含むスーテッドの2枚と場の3枚のカードでクイーンハイフラッシュが完成した場面を。
もしもホールデムならばスロープレイをしてもいいし、残りチップが少ないならばオールインも可能なハンドでしょう。
ホールデムでそれなりに経験を積んだプレイヤーは、出そうで出ないフラッシュの確率と、こういった駆け引きで得られる旨みを知っています。
結果、ずるずると掛け金を引き上げた結果、大損、ということがよく起こります。相手のハイカードフラッシュによって。
オマハではこのハンドで勝負に行くことは非常に慎重さを求められるのです。
なぜなら、相手が同じスーツのハイカード(この場合はキングかエース)を持っている可能性は、とても高いからです。
仮に七人でテーブルを囲んでいたとすれば、プリフロップの段階で、場には二十八枚ものカードが配られていることになります。
どこかにこちらを陥れる魔のカードが配られていないとは限りません。
むしろ、相手が「オマハはタイトに」という原則を知っていたとすれば、プリフロップやフロップの時点で勝ち目がなければ降りている可能性が高く、リバーまで残っているならば相当強いハンドか、強いハンドになり得るハンドか、あるいはただのお馬鹿さんということになるでしょう。
こちらがナッツでない以上、自分がお馬鹿さんになる確率は十分にあるということです。
これはほんの一例ですが、このようにオマハでは常に慎重なプレイが求められます。自分のカードだけを見ていると簡単に痛い目を見てしまいます。
オマハポーカーの戦略
ですが、慎重になり過ぎては勝てるものも勝てません。ナッツなどというのはそうそうないからです。
そこで、相手のハンドを見極めることと、よりよいベッティングアクションを行うという方法が必要になります。
まず、オマハで勝つためには、プリフロップの時点で手札の四枚のカードを連動していることが必須条件になってきます。
ワンペア、ツーペア、3枚のコネクターなどでは話になりません。
ツーペアに3枚のスーテッド、ハイカードのペアにコネクターが付いているなどです。こういった連動を意識することで勝率は跳ね上がります。
この方法を知らずに2枚や3枚の連動で突っ込んでくるルースプレイヤーをハメられるのです。
そして2つ目は、ベッティングアクションです。
プリフロップの時点で4枚のカードが連動しているならば、プリフロップでなるべく大きくベットしましょう。スリーベットくらいが望ましいです。
こうすることで単なるエースやハイカードのワンペアなどで突っ込んでくるプレイヤーに高い代価を払わせることができますし、フラッシュドロー、ストレートドローによるバッドビートも予防することが出来ます。
また、勝負に乗ってきたのが強いプレイヤーだと思われるならば、このベッティングである程度ハンドランクを絞り込むことも出来るでしょう。
相手のプレイの傾向と照らし合わせて、フロップ以降の戦略を立てることが出来ます。
これら二つを常に心がけることで、これらを知らないフィッシュからチップを頂戴できる可能性が格段に上がるはずです。
オマハポーカー実践上のコツまとめ
自分の手札を過信しないこと。
四枚の手札を連動させること。
ベッティングアクションで相手のハンドを絞り込むこと。
以上がオマハをプレイする上での、最低限の鉄則になります。
バドージのルール解説
バドージ(バドゥーギとも言う)はいわゆるドローポーカーの一種で、ホールデムやオマハとはまったくルールが違います。
なにより、ハンドのランクが、一般的なポーカーとは大きく異なります。
バドージにおいては、数が小さく、そしてスーツがすべて異なるノーペアのカード4枚が、最強のハンドになります。
これは後程詳しく解説します。
バドージポーカーのゲームの流れ
まず、4枚のカードが伏せられた状態でプレイヤーに配られます。
そこからベッティングアクションが始まり、最初のベッティングラウンドが終了すると、プレイヤーはドロー、つまり手札の交換を選択できます。
不必要なカードを任意の枚数捨て、その分だけカードを補充することができます。
このベッティングアクション→ドローは合計3回行われ、3回目のドローの後に、最後のベッティングラウンドが始まり、プレイヤーが複数残っていれば、ショウダウンとなります。
バドージポーカーの役(ハンドのランク)
次にハンドランクの考え方ですが、先ほども触れたように、一般的なポーカーゲームとはまったく概念が異なります。
まず、エースはローカード扱いとなり、最も数が小さなカードとして扱われます。
続いてデュース、スリー、フォー、という順番ですね。ストレートは考慮されません。
また、スートが同じカードがある場合、より数字が低いカードが優先され、もう一方のカードは無視されます。
例えば、スペードのAとファイブ、そして他のマークの異なる二枚のカードがあるとすれば、ファイブは考慮されず、三枚のカードで戦うことになります。
故にフラッシュもこのゲームにはありません。
バドージという言葉は、スートがバラバラの四枚のカードを意味します。
10・J・Q・Kでもノースーツならばバドージですし、A・2・3・4でもノースーツならバドージです。
4枚のノースーツカードは、内容がどんなものであっても二枚・三枚の役よりも上位にランクされます。
ちなみに10・J・Q・Kは最弱のバドージ、A・2・3・4は最強のバドージ、つまりこのゲームのナッツとなります。
1・2・5・8のエイトバドージと1・3・6・7のセブンバドージではどちらが強いのでしょうか。この場合は最も数の大きい数字を見ます。8と7では8の方がより大きく、7の方がより小さいため、後者の勝利となります。
では、1・2・5・7と1・3・6・7では、どうなるでしょうか。このように最も大きな数字が同じである場合は、その次に大きな数字を見ます。
この場合は5の方がより小さいカードということになり、前者が勝利ということになります。
もしショウダウンの時点で誰もバドージを持っていない場合は、三枚のカードで強いハンドを持っているプレイヤーの勝利となります。
バドージの戦略
このゲームではドローの機会が計3回用意されており、このルールによってゲーム性が増しています。
基本的に、ドローをするということは、強力なハンドが完成していないということを示します。ドローをしないということは、ある程度の強さのハンドがすでに完成していることを示しています。
後者の場合はハンドを予測するのが難しく、相手のベッティングアクションとこちらのハンドランクを比べながら勝負するしかありません。
逆に言えば、そういうブラフも可能ということですが、それも含めて、相手の動きと自分のハンドを比較検討するしかありません。
しかし、前者の場合であれば、ドロー後のベッティングアクションから、ある程度ハンドを絞り込むことができます。
先ほども述べたように、ドローをするということは、強いハンドがまだ完成していないということを示し、ドローをした時点でスリーカードである可能性もバドージである可能性もあります。
ですが、スリーカードである可能性の方が強いのです。
なぜなら、ドローでバドージができる確率は決して高くはないからです。
仮にダイヤとクラブが一枚ずつ、スペードが二枚ダブっているとして、スペードの片方を捨て、ハートを引こうと思っても、ハートを引ける確率はおおよそ四分の一なのです。
もしドローをミスしたのならば、その後のベッティングアクションに多かれ少なかれ影響が見られるはずです。そこからハンドを絞り込むことができます。
上手なプレイヤーはドローをミスしても強気にベッティングを繰り返すでしょうが、その場合は相手のベッティングの傾向を記憶して、次に活かしましょう。
以上から、ドローをするリスクは高く、プレイヤーの参加人数にも寄りますが、バドージが揃ったのならば、ひとまずドローを控えるという方法も有効でしょう。
プレイ参加人数が多い場合は相手にバドージが入っている可能性も高くなるので、相手の動向を見てこちらのバドージを崩してでも良いカードを狙いに行く必要があるかもしれません。
こちらがドローをミスした場合は、強いハンドを持っているという風に振る舞うことも大切ですが、弱いハンドならばいっそ勝負を降りることも大切です。
惰性でドローし続けるのは絶対にいけません。降りられるというのはポーカープレイヤーにとって不可欠なスキルです。
それでもこのゲームは原則的にはドローポーカーです。
見えない部分が多く、負けが込むこともあるでしょう。
勝つためには、相手の情報を収集し、プレイの傾向を読むことが必要になります。ポーカーは我慢のゲームです。目先の損得よりも、長期のスパンでの利益を考えることが肝要です。
バドージポーカーの普及度
バドージというゲームのプレイ人数は、ホールデムやオマハに比べればかなり低く、マイナーなゲームと言えます。
しかし、オンラインでもプレイできる環境は整っており、そのマイナーさ故に基本的な戦略もそれほど浸透していないため、ベッティングのコツと相手を読むコツを覚えれば、ホールデムよりも競争率の低い環境で戦うことができます。
そういうプレイを好むのであれば、狙い目のゲームだと言えるでしょう。
バドージポーカーの戦略まとめ
ドローはリスクが高く、最小限に抑えること。
相手のドロー後の動きを見ること。
以上がバドージをプレイする上での最低限の鉄則になります。